自発的な行動のために主体性以外に必要なもの
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
自発的な行動のために、当事者の主体性が問われるという話はよくあると思いますが、それ以外にも自発的な行動を生み出すために必要な要素があります。
主体性以外で自発的な行動に影響を与える要素を整理します。
本人に関わる要素
本人に関わる要素を整理します。
知識・スキル・経験
自発的な取り組みをするためには、対象の取り組みに対して必要となる知識とスキルが必要になります。また、単に知識とスキルがあるだけではなく、対象の取り組みと類似した経験があると好ましいでしょう。
なお、誰も取り組んだことがないことに取り組むケースもありますが、その場合は、新たなことに取り組むことに対する習熟度次第になってきます。
動機づけ
自発的な取り組みをするためには、本人の中での取り組む理由=内発的な動機づけが必要です。
前提として自分が何を大切にしているのか、何を得たいのか、などが整理できている必要があります。
また、自分が求めているものと仕事の環境で扱っている対象の重なる部分を判断できる必要もあります。
どちらについても、マネージャー・メンターなどにあたる人が壁打ちが上手いと整理してもらいやすくなります。
自信
自発的な取り組みをするためには、取り組みに踏み切る自信が必要です。
自信が不足している場合、成功体験を積み重ねることが有効です。
信頼貯金
自発的な取り組みを任せてもらうためには、関係者からの信頼貯金が必要です。
「この人なら任せられる」
と周囲から思ってもらえている状態が必要であり、そのためには過去のチーム貢献の積み重ねが必要です。
環境に関わる要素
環境に関わる要素を整理します。
支援
自発的に取り組んだ際に周囲からの支援を受けられる環境のほうが自発的な取り組みをしやすくなります。
特に、自分自身に大きな裁量がない場合、上長から関係者連携や必要な各種リソースに関わる支援を受けられると、取り組める範囲が広がるでしょう。
カルチャー
自発的に取り組むことや失敗を許容するカルチャーがあると自発的な取り組みをしやすくなります。
ただし、失敗を許容するカルチャーがあったとしても、あまりに取り組み対象の選定や関連する意思決定が外れることがあり、その頻度が多いと継続的に取り組むことが難しくなります。この場合、取り組み対象の選定の感覚を学びつつ、信頼を積み重ね名をしてから再挑戦することになるでしょう。
見本が見える
自発的に取り組む際に、周囲に実際に取り組んでいる人がいると、スタンスや取り組み内容の見本として後に続きやすくなります。
逆にいうと、自発的な取り組みを誰もしていなかったり、取り組みの提案に対して叱責を元に却下をされるような環境では取り組みにくくなるでしょう。
まとめ
主体性以外で自発的な行動に影響を与える要素について、「本人に関わる要素」「環境に関わる要素」それぞれについてまとめました。
会社、部門、チームをまとめる立場の場合、メンバーの自発的な行動が不足している場合、主体性の有無だけではなく、その他の要素が揃っているか確認してみるとよいでしょう。
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